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勉強の必勝法

2級の問題形式、効率のよい勉強法、問題集の選び方など、合格の必勝法を経験をもとに全部教えます。


問題形式
 かなり前のことですが、2002年から2級の問題形式が変わりました。変更箇所は下記の通りです。問題形式が変わる前の古い参考書しか持ってない人は注意して下さいね。そんな人は滅多(メッタ)に居ないでしょうけど・・・。
・熟語の構成の配点が一問1点から2点で合計20点になった
・同一漢字の音読み訓読み問題がなくなった。
・四字熟語の意味を選択する問題が新しく増え一問2点で5問出題される様になった。
(従来の四字熟語の問題はそのまま残っている)
・送りがなが10問から5問に減った。
・誤字訂正が10問から5問に減った。
・書き問題が20問から25問に増えた。

 漢検2級は全部で9つの種類の問題が出題され、合計は200点です。問題形式を表にしたので簡単に見ておいて下さいね。
今後も問題形式が変わる可能性が十分にありますので、次回の試験でもこの通りの問題形式になるという保証(ホショウ)はありませんよ。

現在の問題形式および難易度
問題数 配点(点) 問題の内容 難易度
@ 読み方 30 30 読み方一般(音読み、訓読み両方あり)
A 部首 10 10 その漢字の部首を書く(部首名は書かなくてよい)
B 熟語の構成 10 20 ニ字熟語を5つの構成法に分類
C 四字熟語 10 20 四字熟語の上半分または下半分をひらがな語群より選んで書き取り
四字熟語の意味 10 ↑の四字熟語の意味を選択肢から選ぶ。
D 対義語 10 ひらがな語群から選んで書き取り
類義語 10 ひらがな語群から選んで書き取り
E 同音・同訓異字 10 20 同音・同訓のカタカナを漢字に直す(書き取り)
F 誤字訂正 10 文中に使われている漢字の誤字をさがし、それを正しい漢字に直す
G 送り仮名 10 送り仮名を含む書き取りの問題
H 書き取り 25 50 書き取り一般(音読み、訓読み両方あり)
120 200  

 表を見てみると、@、Aの問題は1問1点で、@は「読み」の問題です。一方、残りのB〜Hは1問2点です。 C〜Hは問題の形式が違うだけで、すべて漢字を書き取る「書き」の問題です。
 日常でも、読めるけど書けない漢字って結構ありませんか?要するに「読む」より「書く」方が難しいから「書き」の問題の配点が高くなっているのです。 (表の難易度は私が受験したときに感じた印象なので、人によっては違って感じることもありますので、参考程度にして下さいね。)

☆最近受験された方!もし問題形式が上記と違っていたら掲示板で教えて下さい!よろしくお願いします。

@読み方
 漢字の「読み」の問題は「書き」の問題と比べると簡単です。漢字の「読み」は「書き」よりも覚えやすいのです。「読み」は問題と答えに目を通すだけでも覚えられます。しかし、「書き」は実際にその漢字を書きながらでないと覚えることが出来ません。ですから、「読み」の方が「書き」より短時間で覚えられるため、同じ時間勉強したら、「読み」の方が圧倒的に多くの量を覚えることが出来ます。漢検の問題集を一度やってみると、言っている意味がよくわかると思いますよ。

 「読み」問題の勉強のコツは単純です。とにかく多くの漢字を読んでみることです。でも、1つ注意点があります。それは、上でも言いましたが、わざわざ紙に答えを書きながら勉強してはいけないという事です。「読み」は目を通すだけでも覚えられます。一つ一つ紙に書いてたら時間が掛かる(カカル)だけですよね。また、「読み」問題は1問ごとに答えを見て確認しながら、読めずに間違った問題にはチェックを入れて、どんどん解いて下さい。(1ページごとにまとめて答え合わせをするより、1問ごとに答えを見て確認していった方が、絶対に頭に入りやすいです。どこかの偉い先生もそう言っていました。)

 問題集を繰り返しやる時、2回目からは1回目にチェックを入れた(一度間違った)問題に注意しながら解いていって下さい。2回目も間違ったら、またチェックを入れて下さい。何度も繰り返しチェックを入れることで、何回も間違った問題にはたくさんのチェックが付き、後から見て自分の苦手な問題が一目で分かる様になります。このチェックを入れていくやり方は、読みの問題に限らず@〜Hまでのすべての問題において効果的な勉強法です。

 それに、「熟語の読み」の問題で意味がわからない熟語が出てきたら調べることも重要です。意味のわからない熟語はその「読み」が覚えにくく、また覚えても忘れやすくなります。それに、「読み」がわかっていても意味がわからなければ、その熟語は日常で使うことが出来ません。試験合格だけが目的ならいいですが、せっかく覚えた熟語が後から使えなかったのではあまり意味がないですよね。

 では、ここで説明してきたことのポイントを表にまとめておきましょう。

読み問題の効率のよい勉強法
問題と答えに目を通すだけ。(わざわざ書いて覚えない)
どんどん進む。(2回、3回繰り返し)
1問ごとに答えを確認。
間違ったところにチェックをいれる。(2回目以降も)
意味のわからない熟語は意味を調べる。
 
問題集の選び方
 この項目を読む前に必ず、上記の「読み方」の項目を読んで下さい。もう読んだ方は、問題集選びのコツがある程度わかったかもしれませんね。

 漢検の問題集には様々な種類があり、その記述形式も様々です。問題のすぐ下に解答が書かれてある問題集もあれば、解答だけが別冊子になっている問題集もあります。でも、迷うことはありません。私は問題の真下に解答が書いてある問題集を強くお勧めします。なぜか?というと、思い出して下さい。上の読み方の項目で「1問ごとに答えを確認する方が良い」と言いましたよね。もし、解答が別冊子になっていたなら、1問ごとに答えを確認することはたいへん面倒(メンドウ)です。たとえ答えが問題のすぐ下に書いてあっても、手や紙で隠しておけば、間違って問題を解く前に解答を見てしまうことはありません。解答がすぐ下に書いてあることで、すぐ答えを確認出来るのです。問題と解答が1冊にまとまっている方が机の無い場所(例えば朝夕の混んだ電車の中とか)でも勉強しやすくなります。

 あと、古い問題集は気をつけて下さいね。2002年に漢検2級の問題形式が変更されて、四字熟語の意味が問われるようになりました。ですから、新しく問題集を買う時は、必ず四字熟語の意味が載っているものを買うようにして下さいね。古い問題集には四字熟語の意味が載ってませんよ!!

 さらに、四字熟語だけに限らず、問題集に出てくるすべての漢字や熟語においても一つ一つ意味が載ってある問題集があれば、その問題集を買うことをお勧めします。これも、上の「読み方」の項目で説明しましたが、「意味のわからない熟語はその漢字が覚えにくくなる」からです。これは、「読み」問題に限らず、すべての漢字や熟語においても同じことが言えて、意味がわからないとその漢字が覚えにくくなってしまいます。問題集に出てくるすべての漢字の意味が載っていれば、わからない漢字の意味をわざわざ辞書で調べなくていいので楽ちんですね。

 では、ここで説明した3つのポイントを表にしておきます。

問題集選びのポイント
問題の真下に解答が書いてあるもの
四字熟語の意味が載っているもの
出てくる漢字のすべてに意味が載っているもの(出来れば)

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A部首 
 部首問題は指定された漢字の部首自体を書くといった形式で出題されます。ですから、試験では部首の名前が問われることはありません。そう聞くと簡単そうですが、そんなに甘くはないですよ。試験には「釣(金)」や「机(木)」など一目で答えが判る様な問題は出題されず、部首になる可能性のあるパーツを多く持っている漢字が出題されます。例えば「勲(力)」や「覇(西)」などは、うっかり「勲(灬)←間違い」や「覇(月)←間違い」と書いてしまいがちです。さらに、下で詳しく説明しますが、一度でも見たことが無いと、まず解けない様な問題も出題されるため、油断せずに一度は問題集をやっておいて下さい。部首問題の最大の特徴は問題と答えに目を通すだけでも頭に入りやすく、短時間の勉強だけで簡単に点が伸びることです。しかし、配点が低いせいか、油断して勉強を怠る(オコタル)人が多いのもこの分野です。やればすぐ点が伸びるのだから、やらないともったいないですよ。部首問題は勉強した人としてない人の差がはっきり現れる分野なので、「部首問題の勉強不足でぎりぎり不合格になった。(泣)」なんてことが無いようにしましょう。

 部首名は問われないのでわざわざ覚えていなくてもいいですが、下の表にまとめた部首の種類(分類)「7種類+その他」ぐらいは理解しておいた方がいいかもしれません。

部首の種類

 部首は次の7種類と、そのどれにも属さないその他の部首に分類することが出来ます。

種類 説明・場所 代表部首名(部首名は覚えなくて良い)
(1) 偏(へん) 左側の部分 ぎょうにんべん
きへん
役 徳 循…
札 極 様…
(2) 旁(つくり) 右側の部分 おおがい
ふるとり
頂 頼 須…
雄 雑 難…
(3) 冠(かんむり) 上側にかぶせる部分 あめかんむり
あみがしら
雪 需 霜…
罪 罰 羅…
(4) 脚(あし) 下側につく部分 れんが(れっか)
ひとあし(にんにょう)
点 熟 熱…
元 光 免…
(5) 垂(たれ) 上から左側へ垂れ覆(おお)うもの やまいだれ
がんだれ
病 疫 癖 …
原 厄 厘…
(6) 繞(にょう) 左側から下へ曲がるもの えんにょう
そうにょう
廷 延 建 廻
起 越 超…
(7) 構(かまえ) 漢字の外周を囲うもの つつみがまえ
くにがまえ
勺 匁 包…
四 回 圏…

部首の意味から問題を解く

 漢字の部首はそれぞれ特有の意味や働きを持っています。例えば「さんずいへん」が付く漢字(沸 泳 沼 沈 …)は「水や河川(カセン)等の液体やその性質や状態」に関する意味を持っている場合が多い様です。ごちゃごちゃ言いましたが、簡単に言えば「さんずいへんが付く漢字は水に関係する」ってことです。もちろん「さんずいへん」だけでなく、その他の多くの部首がそれぞれ特有の意味を持っています。

すべての部首について、一つ一つ部首の意味が「部首 - Wikipedia」に載っていますので間単に見て参考にしておいて下さい。

 では、ようやく本題です。部首問題の解き方として、部首の意味から考えて解く方法があります。この方法を使うと次の様な問題は迷うことなく解くことが出来ます。とりあえず、説明の前に部首の意味を意識しながら次の問題を解いてみて下さい。この問題は部首が持つ意味を知っているとすぐに答えがわかります。

次の漢字の部首を記せ。

問題) 答え
1.墓

 どうですか?くさかんむり!!…と間違えた人が多いと思います。正解した人もあて勘(カン)では同じですよ。この手の問題には正しい解き方があるので解説していきます。まず、問題の漢字を見て部首として考えられるパーツに分解します。「墓」という漢字を分解すると、考えられる部首(パーツ)は次の3つです。

 [1]くさかんむり:花 芋 菜 芯…(草や植物に関係わる意味を持つ)
 [2]ひ      :昼 暗 暦 暑…(太陽に関係する意味を持つ)
 [3]つち     :地 塗 塚 塁…(土に関係する意味を持つ)

 次に、それぞれの部首(パーツ)についてその意味やはたらきを考えます。「墓」という漢字の意味を考えた場合、[1]の草や植物に関係する意味や[2]の太陽に関係する意味は少し想像しにくいですよね。[3]の土に関係する意味はどうでしょう?みなさん、自分が飼っていたペットが死んでしまった時に土の中に埋めてお墓を作ってあげたりしたことないですか?そうです。「墓」という漢字は[1]〜[3]の中では一番「土」に関係しそうな漢字だとわかります。だから答えは「土」なんです。同じようにして、例えば「癖(くせ)」ならば答えは「疒(やまいだれ…病気に関する意味)」となります。癖(クセ)も酷(ヒド)くなると病気みたいなものですからね。「口」とか「辛」はなにか違いそうです。「熟(じゅく)」ならば答えは「灬(れっか、れんが…料理に関する火の意味)」となります。料理で「熟すまで火をかける」とかよく使いますよね。「享」とか「丸」とかは違いそうです。どうですか?考え方がわかりましたか?

 このように、部首問題は漢字を部首になりそうなパーツに分解して、部首の持つ意味を考え、一番関係が深い意味を持つものを答えとすると良いのです。しかし、実際の試験問題を見てみると、実はこの方法が通用しない問題も多く出題されていて、完璧(カンペキ)な手法ではありません。ですから、部首問題を解く時に、まずこの方法で解けないかどうか試す程度で良いと思います。

 では次に、部首の意味から解くことが出来ない問題について考えてみましょう。
 次の問題は、全て部首の意味から解くことが出来ないものです。とりあえず一度、部首の意味を考えて解こうとしてみて下さい。

 次の漢字の部首を記せ。

問題) 答え
2.且
3.衷
4.歯

 何かお気づきでしょう。そうです!上の問題2〜4は、部首として考えられるパーツがよくわからないから分解しにくい(分解出来ない?)のです。この様な問題は、一度解いておかないと、答えはわかりません。初めて解くなら「且」の部首がまさか(一)だとは気づきませんよね。たとえいくつかの部首に分解出来ても、部首の意味自体がよくわからないので意味から解くことは出来ません。この様な問題の必勝法はただ一つ、あらかじめ多くの問題を解いて(目を通して)おいて、解いた事がある漢字が本番で出ることを願うことだと思います。

 では、部首問題のポイントをまとめておきます。また、上の問題で4は漢字そのものが部首になっているものです。このような漢字はそれほど多くはありません。ポイントと一緒に下に記しておくので是非覚えておいて下さい。あと、「廴(えんにょう)」を部首に持つ漢字も少ないのでついでに覚えてしまって下さい。

部首問題の勉強のコツ+α
試験には部首がわかりにくい漢字が出る
部首と考えられるパーツに分解して、部首の持つ意味から解く(試す程度)
ひたすら問題を解く(目を通す)こと
漢字そのものが部首になっているもの→ 矛、至、麻、缶、臣、鬼、歯、鼻、竜
廴(えんにょう)を部首に持つもの→ 廷、延、廸、廻、建、廼 

B熟語の構成
 熟語の構成の仕方には次のようなものがあります。以前より配点が高くなったので、ここの勉強にはすこし力を入れたほうがいいかもしれませんね。

構成のパターン 難易度
ア 同じような意味の漢字を重ねたもの 岩石
イ 反対または対応の意味を表す字を重ねたもの 高低
ウ 上の字が下の字を修飾しているもの 洋画
エ 下の字が上の字の目的語・補語になっているもの 着席
オ 上の字が下の字の意味を打ち消しているもの 非常
オ’(主語と述語の関係にあるもの) 地震

 ただし、オは「オ’(主語と述語の関係にあるもの)」になる場合もあります。

 解き方ですが、ア〜オ,オ'は次のようにするとある程度区別出来ます。

 (イ)は比較的簡単なので最初にわかると思います。
 (オ)も「非、未、不、無」などの言葉が先頭に来るので簡単に区別出来ます。
ポイントはウ、エ、オ’の区別です。
 まず、(ウ)は熟語の下の漢字が名詞になっている場合が多いです。例えば上の例で言うと「洋画」の「画」は「映画」のことで名詞ですね。「洋」は西洋のとか東洋のと言う意味です。また、「○の□」「○い□」という具合に「の」、「い」、「な」などでつなぐことが出来るものが多いようです。それぞれ「洋画:西洋の映画」「美顔:美しい顔」などが例です。
 次に、(エ)です。これは、上の漢字が動詞になっている場合が多いようです。上の例でも「着席」の「着」は「着く」という意味で動詞ですね。
 最後に(オ’)は熟語の下の漢字が絶対に動詞か形容詞になります。また、「○が□する」とか「○が□である」といったように訳せます。「地震」なら「地面が震える」と訳すことが出来ますね。

そして、なんとなくどれにも当てはまりそうにないものが(ア)です。

 これでだいたいの区別方法がわかりました。しかし、これら上で述べたこともその熟語自体の意味や熟語を構成している2つの漢字の持っているそれぞれの意味がわかっていなければどうすることも出来ません。とりあえず、次の問題を一度やってみて下さい。

問)次の熟語はア〜オのどれにあたるか?記号であらわせ。

ア 同じような意味の漢字を重ねたもの
イ 反対または対応の意味を表す字を重ねたもの
ウ 上の字が下の字を修飾しているもの
エ 下の字が上の字の目的語・補語になっているもの
オ 主語と述語の関係にあるもの

問題) 答え 熟語の意味
1.尚武 尚は「おもんじる」、武は「武芸」の意味「武芸をおもんじる」
2.斎場 斎は「まつる」、場は「場所」の意味「まつるための場所」
3.悠遠 悠も遠も「とおい」という意味
4.幸甚 幸は「しあわせ」、甚は「はなはだしい」の意味「幸せがはなはだしい」

 どうでしょうか?なかなか難しかったと思います。なぜ難しく感じたかわかりますか?
 例えば1は、尚という漢字が「おもんじる」という意味を持っていることを知らなかったら解けません。3も悠という言葉が「とおい」という意味を持っていることを知らないと解けません。上の4問はいずれも熟語自体の意味が難しいものです。難しく感じたのは、このように熟語の意味や熟語を構成している漢字の持つ意味がわからなかったからです。

 では、下に漢字の構成問題のポイントを表にしておきます。

漢字の構成問題の勉強のコツ
熟語自体の意味を知る。
熟語を構成している漢字の持っている意味を知る。

C四字熟語
 四字熟語は2002年の問題形式の変更で、問題数が10問から5問に減った代わりに、四字熟語の意味が問われるようになりました。四字熟語の問題は漢字検定2級で一番難しい分野かもしれません。私の苦手分野も四字熟語でしたが、皆さんの中でも四字熟語が一番苦手だと言う人が多いみたいですね。それがなぜなのか理由を考えてみました。おそらく次の3つぐらいが主な理由だと思います。

 (1)日常生活で四字熟語を見かける(使う)機会が少ないため、初めから知っている四字熟語の数自体が少ないから難しく感じる。
 (2)聞いたことや見たことはあっても、その意味を知らないものが多い。
 (3)全部4文字で紛らわしく、とにかく覚えにくい。

 コツはたくさん問題を解くのもいいのですが、効率よく覚えるにはたくさんの四字熟語とその意味が載っている資料(問題集)をどこかからみつけてきて、それに何回も目を通すのがいいと思います。声に出して呪文のように唱えて覚えるのも良いと思います。そして、ある程度覚えてきたら、実際書いてみて書けるかどうかチェックしてみて下さい。あと、どうしても覚えられないものは、少し時間がかかりますが、その四字熟語が出来た由来(四字熟語は中国の歴史の中で生まれたことが多い)を調べましょう。例えば「四面楚歌」なら、意味は「周りを敵に囲まれ、孤立し、助けの無い状態の例え」ですが、その由来は「中国前漢の時代に楚国の項羽という人物が漢軍に囲まれ、四面を囲む漢軍がの国のをうたうのを聞き、項羽は楚の兵たちが漢に降伏したと思い絶望した」というものです。イメージがわくのでかなり覚えやすくなるはずです。

四字熟語問題のコツ
だいたいでいいので意味も一緒に覚える
たくさんの四字熟語とその意味に目を通す。
声に出して呪文のように唱えて覚える
上(下)二文字が与えられたら、下(上)二文字が書けるように。
覚えられないものは意味だけでなく由来まで調べる。

D対義語・類義語

 1つの熟語に対して、対義語や類義語は一つとは限りません。例えば、「死亡」の類義語は「死去」だけではなく「物故」や「他界」、「死没」、「永眠」などたくさんあります。
 要するに、あなたの持っている問題集に「死亡」=「死去」と書いてあったとしても「死亡」の類義語は他にもたくさんあるのですから、「死亡の類義語は死去である。」のようにガチガチに2つの熟語の関係を覚えなくてもよいのです。試験の形式として、後ろにひらがなで選択肢が書かれてあるのだから『この熟語の類義語は選択肢の中のコレになる。』というところまでは、なんとなくわかるものです。
 例えば、問題に「死去」とあって選択肢に「ぶっこ」とあれば、これらが類義の関係にあることはすぐ予想がつきます。ですから、「どれがどれに対応するのかまでわかって、そのあと選択肢のひらがなを漢字に直す」という所が難しい様にも思えます。しかし、実際の試験で、対義語・類義語の問題は10問中、2級の漢字を含んだものは半分以下で、3、4級の漢字だけで構成されている熟語もたくさん出てくるので、それほど難しくありません。

 問題集で勉強する時は、ガチガチに2つの熟語の組み合わせを覚えるのではなく、なんとなくでいいので、とにかく多くの熟語の組み合わせに目を通しておいて下さい。一度でも見ておくと、試験で出てきた時に、選択肢のひらがながどれに対応するのかぐらいはすぐわかります。

類義語・対義語、問題のコツ
ガチガチに覚えなくて良い
出来るだけ多くの組み合わせに目を通す
3、4級の簡単な漢字で構成されている熟語が多い

E同音・同訓異字
 同音・同訓異字の問題はまず、多くの問題を解いてみることです。しかし、ここでもこれまで述べてきたことと同じで意味のわからない漢字や熟語は、そのままほっておかずにその意味を調べなくてはなりません。

 一度、次の問題をといてみて下さい。意味を調べることの重要性がわかります。
下線部のカタカナを漢字に直せ。

問題) キーワード 答え
1.国債をショウカンする 国債 償還
2.裁判で証人をショウカンする 裁判、証人 召喚
3.大使を本国にショウカンする 大使 召還

 どうですか?なかなか難しいでしょう。なぜ解けなかったかわかりますか。
そうです、これまでと同じで下線部の言葉の意味がわからなかったからですよね。
しかし、心配いりません。これさえわかっていれば簡単に解けます。

 例えば、上の問題ではそれぞれ下線部の「ショウカン」は次の意味を持ちます。色がついているところはキーワードです。
@
償還」は 債務(借金みたいなもの)を返済すること
A
召喚」は裁判 証人とか 弁護士を決まった日時に指定した場所に来るように命じること
B
召還」は派遣した人 を呼び戻すこと

 では、キーワードの説明をします。問題文中には必ずキーワードがあって、この キーワードによって下線部が1つの決まった意味を持つようになります 。上の3つの問題でも下線部を見ただけではすべて「ショウカン」でこれがどんな意味なのかまったくわかりませんよね。しかし文章全体を見ると問題1.の「ショウカン」は国債を返済することだなと想像出来ます。これは文章中に「国債」というキーワードがあったからわかったのです。もしこのキーワードがなければ、答えは償還、召喚、召還のどの「ショウカン」なのかわかりません。このように キーワードは下線部に意味を持たせ、同音・同訓異字を区別する働きがあるのです。漢字の意味を覚えるというのはこのキーワードも一緒に覚えるということです。

 下線部の言葉の意味が上のようにわかっていれば、
1.国債償還する
2.裁判証人召喚する
3.大使を本国に召還する
と、いった具合にキーワードから、下線部に@〜Bのどの意味の「ショウカン」が当てはまるかがすぐわかります。下線部の言葉の意味さえ知っていれば簡単ですよね。

同音・同訓異字の問題のコツ
下線部の言葉の意味を必ず調べる(キーワードも含め)
問題をたくさん解く
問題文中には下線部を導くキーワードが必ずある

F誤字訂正
 誤字訂正問題は、2行ほどの文中で間違っている漢字一字を指摘し、それを正しい漢字に直すものです。例えば、「怠惰」が(怠堕)になっていたり「懲罰」が(徴罰)になっていたりします。とても紛らわしい(間違いに気づきにくい)漢字がよく出題されるようです。

 しかし、このような誤字も今まで何回も説明してきた様に、漢字の持つ意味を良く理解しておけばすぐ気づきます。上の例でいうと、「怠惰(たいだ)」は「なまける」と言う意味ですね。「怠」と言う字は訓読みで「怠ける(なまける)」と読むし「惰」は、(精を出さない)とか(なまける)などという意味がこめられた漢字で訓読みで「惰る(おこたる)」と読みます。それに対して「堕」は(こわれてくずれおちる)という意味を持つ漢字で「堕落(だらく)」とか「堕胎(だたい)」などの熟語に使われます。だから(怠堕)なら(なまけてくずれ落ちる)という意味になってしまい、このような言葉はありません。

 このように、その漢字の持つ意味を知っておけば、仮に「怠惰」という熟語を知らなかったとしてもその熟語を構成している漢字の意味から問題を解くことも出来ます。ですから、これをうまく使うと少しぐらいひねった問題でもちゃんと解けます。
 上で述べたことに注意を払いながら下の問題を解いてみて下さい。

 次の文中で間違って使われてある漢字を正しくなおせ。

問題)
1.バイト先で妥眠する癖のある自分の性状を矯正しようと努めた。

 どうです、わかりましたか?この問題を見た時に間違っているかもしれないと思う場所はだいたい次の くしるしをつけた5ヶ所です。

「バイト先で妥眠(だみん)する(くせ)のある自分の性状(せいじょう)を 矯正(きょうせい)しようと努めた(つとめた)。」

この文章は簡単な言葉に直すと、

「バイト先でなまけて眠ってしまうくせがある自分の せいしつなおそうどりょくした。」

となりますよね。ここで「妥」は「妥協(だきょう)」とか「妥結(だけつ)」とかに使われる漢字で(お互いにおれあう)という意味です。だから「妥眠」が(お互いおれあってねむる)と言う意味になり、(なまけて眠る)という意味にはならないことがわかると思います。よってこれが「惰眠」の間違いだとわかります。

誤字訂正問題のコツ
紛らわしい漢字がよくでる
熟語を構成している漢字の意味を知る
知らない熟語でもよく考えるとその意味がわかる

G送りがな
 送りがなの問題は当然のことながら「ユク(逝く)」や「サス(挿す)」などのような短い言葉の問題は出題されません。試験では「ハズカシイ(恥ずかしい)」とか「イマワシイ(忌まわしい)」、「ソソノカス(唆す)」といった長い言葉のものがでます。つい、「恥しい←間違い」とか「忌しい←間違い」などと書いてしまいがちだからです。ですから、字数の多い言葉を徹底的にチェックして下さい。どの問題集をやってみてもわかりますが、出題される問題はある程度決まっていて、試験ではいつも定番のものが出ている気がします。

送りがな問題の勉強のコツ
とにかく問題を解く(ちゃんと書いて覚える)
字数の多い言葉(動詞、形容詞)がよくでる

H書き取り
 最後は書き取り問題です。書き取り問題には2つの種類あります。訓読みの書き取りと音読みの熟語などの書き取りです。訓読みの書き取りの問題は結構簡単なので、すべて正解するぐらいの勢いがほしいです。

 特徴としては、他の問題より問題数が多く、さらに配点が高いことです。配点は全部で50点もあります。これはどういうことを意味するかわかりますか?その分だけ他の問題よりたくさん勉強してください!ってことです。

 書き取りの問題(特に音読みの方)は結構やっておいて下さい。総合的な実力がつきますので、他の問題の勉強にもなります。紙に書きながら出来るだけ多くの問題をひたすら解きまくって下さい。これまで通り間違った問題はチェックをいれて下さいね。これを繰り返していると、徐々にどんな問題がでても書けるようになります。不思議ですが本当です。絶対、紙に書きながら勉強して下さいね。読みの問題とは違います。

最後に
 他には特に言うことはありませんが、しいて言うと疲れたら休むことですかね。疲れているといくら勉強しても頭に入っていきません。ただやったというだけでは意味がないですよ、ちゃんと覚えないと・・・。ゆっくり休んでからまたやりましょう。

 さて、@〜Hまで問題形式別に必勝法を書きましたが、よく見ると全部同じことを言っています。何度も繰り返す、意味を調べる、多くの問題を解く。要するに努力無しで必勝法は無いってことなんでしょうか。漢字検定試験は本当にうまく出来ています。自分ではポイントのみを勉強して試験に合格したつもりでも、合格した人には、必ず一定レベル以上の実力がついています。不思議ですね。漢検はその資格をとって自慢(ジマン)するためにあるのではありません。自らの漢字の知識を向上させるためにあるのです。これを忘れないで下さい。

 さあ、今日も漢字検定2級合格に向けて、1頁(ページ)づつ問題集を解いていきましょう。心からあなたの漢字検定2級合格をお祈りしております。合格したら一言メールなどいただけるとうれしいです。

管理人 山崎(ヤマサキ)




最後まで読んでくれたお礼といってはなんですが、本当に得する情報を教えます。
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